こんばんは、ぴのり(@pinori08)です。
※この記事は
【12歳老犬の前庭疾患①】ふらついて転倒し立てなくなったのは前兆だった? 【12歳老犬の前庭疾患②】二次診療?無麻酔CT?初めてのことだらけで翻弄されたの続きです。
これまでかかりつけ動物病院と2ヶ所の二次診療(日本動物高度医療センターと無麻酔CTがある動物病院)に行きましたが、愛犬ぱっちゃんの病状は刻一刻と悪くなっていきました…。
本記事では、12歳11ヶ月で虹の橋をわたったシー・ズーの老犬『ぱっちゃん』の前庭疾患について、亡くなるまでの症状やその後の心温まる体験談を詳しくお伝えしていきます。
- めまいのようにふらついて倒れる謎の症状が続くも原因がハッキリせず、複数の先生の間で診断が分かれて混乱した
- 脳のMRIを撮るには全身麻酔が必要で受けるか悩んだ
- 激しい発作のようなてんかんのような症状が始まり、24時間警戒しながら介護した→本記事はこの辺をクローズアップ
家族とともに、本当に精一杯ぱっちゃんのために行動しました。
この記事がいつかどこかで、大好きな愛犬を想う飼い主さんに届くことを家族ともども願っています。
Sponsored Link
目次
日に日に頻発するてんかんのような痙攣発作のような謎の症状
ここでは、ぱっちゃんが急激に痙攣発作のような症状を頻発し始めた時の様子を詳しくお伝えします。
首を伸ばしながら大声で叫ぶぱっちゃん【2021年3月19日(金)朝6:30の症状】
この時のぱっちゃんは首を上にピンと伸ばしてから15秒ほど大声で叫び、脱力して失禁するという感じでした。
上階で寝ていたきゅかが気づいて起きてきたほど、ぱっちゃんの叫び声は大きかったのです…。
眼振はなく、目を見開いているという感じもありませんでした。
横たわった状態でしばらく落ち着いていましたが、数分後にはよろけながらも立てました。
その後も食欲はあり普通に過ごしていました。
しかし、このときを境に痙攣発作のような症状が一日に何度も頻発するようになって、私たちは常にぱっちゃんを厳重に見守るようになりました。
これがもし、病気の犬に慣れている私でなく、姉のきゅかが初めてこの光景を目の当たりにしていたらパニックになって心の傷になっていたのではないか?と思います…
皆さまもこのようなことが起こったら動揺してしまうと思いますが、どうか少しでも落ち着いて対処していただきたいです。
【重要】愛犬が痙攣発作のような症状を起こしたときの対処法
・顔の周りは絶対に触らない
・周囲にある、ぶつかると危ないものをどける
・けいれん発作の時間を測る、動画に撮る
・止まった後、犬・猫の状態をしっかり見る
・群発発作、重責発作(下記に説明)になれば、昼夜問わず病院へ
(中略)
・群発発作:1日に発作が2回以上、何度も起こす場合
・重責発作:発作の時間が5分以上続く、または1回目の発作が終わった後、意識が戻らない(呼びかけに反応しない)まま、2回目の発作が起きる
上記を意識しておくと危険を避けられたり、次に動物病院へ行ったときに先生に詳しく説明できてとてもいいです。
ぱっちゃんが初めて痙攣発作のようなものを発症したこのとき、私はとっさに『犬のてんかん発作だ!』と思いました。
(私は以前にペットサロンや動物病院で働いていて、その経験からそう思ったのです。)
しかし、
先生C
と、二次診療先の日本動物高度医療センターの先生に言われました。
さらに厳密にいうと、てんかんとは他の病気の可能性がすべて除外されて初めててんかんと診断されるものだそうです。
なぜか症状が落ち着く技を身につけた【ただし絶対にオススメできない】
痙攣発作のような症状が頻発してすぐに無麻酔CTが撮れる動物病院へ行きましたが、CTも撮れずただ末梢性(内耳)の治療を続けるようすすめられました…。
それでも、私たちは発作が始まりそうになる瞬間になんとかぱっちゃんの発作を止めようと呼びかけたり背中をさするようになりました。
すると、首を伸ばして倒れるだけで叫ぶことも失禁することもなくおさまることがわかったのです。
ただし一般的に痙攣発作が出ているときに触ったりさする行為はNGです!!
一般に、けいれん発作は脳が過剰な興奮状態にあります。そのため、止めようとして抱っこしたり、必死に呼びかけたりしても、残念ながら止まりません。
けいれん発作中は意識が消失していることがほとんどなため、抱っこする際に手を噛まれたりするケースが多いです。噛む力も無意識であるため非常に強く危険です。
また、抱っこした腕から落ちてしまう危険もあります。
上記でも、痙攣発作時は意識が消失していることがほとんどだから抱き上げるのは危険だし、呼びかけても止まらないと書いてあります。
他の獣医師が書いたコラムにもやっぱり同じで、発作時に呼びかけたりさすると新たな刺激となり次の発作を誘発するとのことです…。
ぱっちゃんが発作を起こしたのは
- 寝ている状態から急に立ち上がって歩き出した時
- 外に散歩しに行った時
- ご飯を食べている時
でした。
急に動いたり、興奮する場面で痙攣発作を起こしたのです。
今となってはわかりませんが、完全に発作を起こす(完全に意識消失する)前にぱっちゃんに私たちの声が届いていたのではないか?と思わずにはいられません。
(ただし、皆様には決しておすすめできないことをご了承ください。)
虹の橋をわたった日…
↑虹の橋をわたる当日の直前まで元気だったぱっちゃんの様子です。
痙攣発作のような症状は起こすけど、本当に直前までこのように普通に歩いて過ごしていました。
(🍀ここから先はかなりつらい場面が多いので大丈夫という方だけご覧ください🍀)
痙攣発作のような症状が起きてから5日後のことです。
私たちはたまたまこの水曜日だけ、きゅかの仕事のお手伝いをするために一緒の部屋で作業しながら過ごしていました。
ぱっちゃんはもうずっと目が離せないので、普段なら別室でクレートに入れていましたがこの時は一緒でした。
ぱっちゃんはしばらくクッションで寝ていたのですが、途中で起きて歩き出しました。
そして少しよろめくような動きをしたかと思うと、また痙攣発作のような症状が起きはじめたのです…!
ぱっちゃんが大声で叫びだす前に、私たちは声かけしながら首の後ろや背中をさすりました。
すると発作は落ち着いたのですが、いつもなら治った後にしばらく経つと動き出せるのに、なかなか反応がありません。
おかしいなと思いながらしばらく何もせずにただ様子を見ていたら、なんと再び痙攣発作のような症状が始まってしまいました。
この時はきゅかと私の2人でいたので、きゅかはとっさに後で先生に見てもらうために動画を撮りました。
私は一生懸命ぱっちゃんに呼びかけました。
(↑今思えばこれは重責発作という危険な状態。ここで呼びかけて刺激を与えることはよくないことでした。)
いつもなら落ち着くはずなのに時間が経っても治らないので、処方されていた頓服の発作を抑える坐薬(ダイアップ坐薬、発作が治らないときに使用してと言われていた)を肛門に入れました。
それでも治らず、
ときゅかが気づきました…。
急いでかかりつけ動物病院に電話すると、心臓マッサージをするよう指示され行いましたが変わらず。
いつも出ている舌も青ざめてきていました。
私たちはすぐにかかりつけ動物病院へ連れていきぱっちゃんを先生に見てもらいましたが、心電図を見ると心停止しているとのことでした…。
それからはエンジェルケアをしてもらったぱっちゃんを引き取りにまたかかりつけ動物病院へ行ったり、ペット火葬に連絡したり、その日まで傷まないように保冷剤で冷やしたり色々しました。
私たちは最後までぱっちゃんの前庭疾患が中枢性のものなのか末梢性のものなのか思い悩みました。
眼振がなかったこと、痙攣発作のような症状が起きた後は意識レベルが戻っていつもと変わらなかったこと、肝臓と腎臓が悪いからMRIは怖くて諦めたことで中枢性前庭疾患の可能性が遠ざかっていました。
そして、中内耳炎の可能性が高いことで末梢性前庭疾患だろうと2人の先生(C先生とD先生)に言われました。
しかし、最後にぱっちゃんが虹の橋をわたったときにかかりつけのA先生は
A先生
と少し涙ぐんだ声で言っていました。
(この2日後にかかりつけ動物病院のスタッフ一同から私たちのもとへ花束が送られてきました。
動物病院の皆さま本当に最期までぱっちゃんを可愛がってくれてありがとうございます。
とてもとても嬉しかったです。)
何度考えてもそうとしか思えません。
私ときゅかが昼間一緒に過ごすのは水曜日しかないので、私たちがそろっているときに逝ってしまったのもタイミングを計ってくれた気がします。
HSPクロにゃんが教えてくれたスピリチュアルメッセージ?
ぱっちゃんの葬儀が落ち着いてしばらくたった頃、
私思ったんだけど…
クロにゃんに視てもらうことはできないかな?
そっかクロにゃんか…
実はクロにゃんは霊感があります。
あることがきっかけでヤバい霊に憑依されて怖ろしい体験をしたり(ネタにできないレベルとのことで私には絶対に詳細を教えてくれません)、透明な猫を視たり色々あったそうです。
きゅかはぱっちゃんが亡くなる直前に痙攣発作のような症状の動画を撮っていましたが、フォルダをのぞく度にその動画が不意に視界に入ってきてとてもつらいとのことで私が預かることにしました。
(この動画を見せるってヤバいのでは…?💦)
私はただでさえ過重労働と人間関係で体力もメンタルも落ちている彼に、このぱっちゃんが苦しんでいる動画を見せるなんて酷すぎて無理だろうと思いました…
(クロにゃんはぱっちゃんのことが大好きでした)
しかし、ダメもとで頼んでみるとすぐに承諾してくれ、
とあっさり動画を見てくれました…。
えっと…それを見て何か感じるものはあるかな…?
クロにゃん曰く、見た目には苦しくもがいているように見えるけど、そんな中で私ときゅかがそばについてくれていることにぱっちゃんは感謝しているというのです。
そんな言葉を聞けるとは夢にも思わなかったので、(あと、そんなメッセージとはかけ離れているほどのつらい動画なので)私もきゅかもとてもびっくりしました。
それと同時に、ぱっちゃんの飼い主想いなメッセージに深く心が温まりました…。
ぱっちゃん、ありがとう。
私たちもぱっちゃんからたくさんの愛情と思い出をもらってとっても感謝しているよ。
いつも私たちの帰りを待っていてくれてありがとうね。
きっといつかまた虹の橋で会おうね。
長くなりましたが、ここまでぱっちゃんの前庭疾患の記録を読んでくださり本当にありがとうございました。
この記事が犬の病気で悩む飼い主さまへ少しでもお役に立つことをぱっちゃんや飼い主ともども切に願っております🍀
Sponsored Link
⬇️ピンタレストやインスタもやってます🍀
ストーリーズでブログ更新通知もしています✨